HISTORY

漢字でチーム名を考えろ!命名狂想曲!

今までずっと格闘技のようなモノをやって来た。
仲間内で格闘技好きが気ままに練習?しているだけで、その集まりに名前など無かった。

ずっと前には大人数でやっていた時もあり、その当時は名前も決めて、しっかり練習もしていた。
若手はこの団体名で試合にも出場していたが、くだらない事がキッカケで喧嘩別れしてしまう。

時は経ち、再び運命の歯車は回り始め、おかしな流れに巻き込まれる事になった。
こうして再び自分達の集まり、言わばチームに名前を付ける事になるとは、本当に考えてもみなかった。

おかしな流れとは、現在もお世話になっているM塾の館長との出会い。
M市体育館のトレーニング室で軽くシャドーをしていた所、「君、良い動きしてるね〜?ボクシング?」
と声を掛けられたのがキッカケだった。それでKと2人で見学に行き、あれよあれよという間に現在に至っている。
人の縁というのは本当に不思議なものだ。

それまでは御存知の通り、ただ仲間内でやっているだけの「自己満足なんちゃって格闘家集団」だった。
しかしこうして縁あって08年4月より正式にM塾との交流がスタート。

お相手の格闘技団体M塾について説明しておこう。
M塾は全空連の正式な道場であるのだが、成人で希望者のみ、グローブ顔面有りの立ち技をガンガンやっている。
師範代は現役プロのキックボクサー、他にも元プロボクサーもいて、
打撃に関してはローカル団体とは思えないレベルの高さだ。

毎年開かれるオープントーナメントのルールは、メジャーな団体で言えば大道塾と佐藤塾が混ざった感じ。
試合の際は他団体の参加もある為、安全面を考慮してスーパーセーフ着用だが、
普段は所謂K1ルールで練習している。

アマキック、アマSB、新空手、グローブ空手の全国大会を見て来た自分達が見ても、
ここの精鋭数人はハッキリ言って「強い」。何処かのアマ大会に出ても、表彰台に絡めるレベルだ。

一方、全空連ルールの方は子供や女性の数も多く、和やかなムードの良い団体だ。
非常にフランクな館長、師範代の元、こうして他流派?の自分達をも受け入れてくれている。
長くなったが、そういうしっかりした「団体」との交流が本格的に始まったのだ。

ここの団体は当然の事ながら、練習の際には全員空手着を着ている。
その中で俺とKとKIYOの3人がTシャツやタンクや短パン、ジャージ・・。
大勢の子供達の目が、自分を追ってる事に気付く事も多々あった。
パンプした状態でタンクでシャドーしていたからかも知れないが・・。

そこで考えた結果、M塾との練習用に道着を作る事に決めた。KIYOもKも賛同してくれた。
一番暇な俺が空手着か柔道着を求め、大型スポーツ店を見て回るも、武道具は殆ど置いてなく困っていた。

地元には武道具で有名なM武道具があったが、超入りづらい店構えなので躊躇していた。
しかし早く作らねばという気持ちに負けて入店。意外にも明るく優しい対応にホッ。

総合格闘技用の服を求める客は初めてとの事だったが、快く色々と相談に乗ってくれた。

打撃も寝技もやるので、空手着では弱い、柔道着では厚い。
そこでM春さんが出して来てくれたのが自衛隊の徒手格闘用の道着。

同じ悩みを持っていた自衛隊がM春武道具に特注で作ってもらった物。
空手着より丈夫で柔道着よりも軽くて動きやすい。これだ!

真っ白じゃつまらないので、刺繍を入れようと言う事になる。しかし胸は漢字で3〜4文字が良いよとの事。
元々のチーム名、03−STRIKERSが個人的には好きだったが難しそうだ。
金額的にも痛い。1文字いくらなので横文字は高額になってしまうのだ。

そこで漢字の名前を考えるはめになり、俺、K、KIYOの3人で頭を抱える事となる。

ただの集まりなので、ベタな「館」や「会」や「塾」は堅苦しいからやめようとなった。
しかし代わりの言葉、文字が見つからない。「組」では土方かヤクザチックだし・・。

苦しんだ末に俺が辿り着いたのは「衆」という言葉。
2人にメールで確認するとそれで良いとの事。あとは・・名前か〜。全然思い浮かばん・・。

既にKIYOとM春の近くで待ち合わせの当日。タイムリミットはもう僅か。M春閉店時間は迫っている。
傾奇衆、零参衆、零参打撃屋、浪人衆、流浪人、他多数。結構考えてきたんだよ、俺は。
でもどれもイマイチで踏ん切りがつかん。

俺が色々書いて来た紙を取り上げたKIYOが、1つの名前に反応する。「これは?」
家を出る直前に思いついた、いや思い出した名前。それが「竜胆」だった。それに衆をつけて「竜胆衆」。

「良いじゃん!これで!意味は?」「これはね・・かくかくしかじか・・。」「あ〜!良いね〜!これでいこう!」
決断力のあるKIYOがビシッと決めて、急いでM春へ。

こうしてバタバタしながら「竜胆衆」という名前に決まった訳。

その日は、あまりに舞い上がり、フォントも選ばず帰宅。
翌日慌てて開店と同時に入店、フォント選びと追加の刺繍をお願いし、「竜」を「龍」にして一件落着。

急遽決まった名前だけど、実は色んな意味を含んでおり、今ではこれで良かったなと思っている。



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